最高品質として知られるのが、備長炭発祥の地、和歌山で作られる「紀州備長炭」。
和歌山県は、平安時代から炭の産地として有名であり、紀州備長炭が完成されたのは江戸元禄時代と言われています。備長炭の名前の由来は当時紀州田辺に炭問屋を経営していた備中屋長左衛門という商人が、商品の炭に「備長炭」と名付けて販売したのがはじまりとされています。 火力の強さや燃焼時間の長さなどに優れており、全国の料亭や炭火を使用する飲食店を中心に広く使われ、今では 備長炭の中でもっとも高価とされ世界一の木炭です。
紀州備長炭の基礎知識や特徴
紀州備長炭は、カシ(ウバメガシ)を高温で焼いて後述する白炭にしたもので、三浦式硬度と呼ばれる基準で15度以上の木炭のことです。
原料の木材と炭を焼く際の温度や焼き方の違いで白炭(シロズミ)と黒炭(クロズミ)とに分けられ、有名な紀州備長炭を含む備長炭は白炭に分類されます。
備長炭に使われる原料のウバメガシは固い材質の木で、日本では神奈川県以南、沖縄県以北と比較的狭い地域に生育しています。
白炭の由来は製法にあります。
ウバメガシは焼く際に1,000〜1,200度の高温で仕上げを行いますが、釜から取り出す際もまだ高温のため、灰をかけて冷まします。この時に灰が表面に付着して白くなるので「白炭」と呼ばれるのです。
その白炭を作る技術は非常に高度なもので、この技術を有するのは世界でも日本を含むごくわずかのようです。また、紀州備長炭は白炭の中で特に高級品とされています。
料理店での炭火利用や湿度調節などの利用のほかに、備長炭の特徴でもある叩くと乾いた良い音がすることを利用して、風鈴や木琴のような楽器としても使われます。
備長炭の選び方
『備長炭』という炭自体は有名ですが、その中でも種類があってそれぞれ違いがあります。予算や使用する状況によって備長炭を使い分ける
国産は品質とブランド力が抜群!海外から備長炭を仕入れる場合は輸送の間にどうしても水分を含んでしまいます。火をつけた時に しっかりと炭化されていない粗悪な木炭の場合、ガスや水蒸気が含んでいることが多くガスや水蒸気が膨張し、パチパチと音を立てる事があります。このパチパチこそが爆跳(ばくちょう)です。
リスクは全ての備長炭にありますが、作り方や品質によってリスクが変化するので使用する時の安全性を考えて品質にこだわるのも大事な点だと思います。
紀州備長炭独自の製炭技術によって生産されてる紀州備長炭。品質が高いほど硬く締まっており、炭同士で軽く叩いてみると「キンキン」と高い音が鳴ります。音が高いほど、炭の中に空洞がなく締まっている証拠です。締まっている炭ほど、火がつけにくいのですが、その反面、一度火がつくと長時間、安定して燃え続けます。
また、備長炭は国内でも産地によって銘柄が変わり、ブランド力が強い炭でもあります。
最も有名なのは最高品質と言われる『紀州備長炭』です。
海外産はコスパが魅力ですが、海外の備長炭は精度が低いことが多いのがデメリット。海外産の備長炭を購入するなら信頼できるお店で。
一般のホームセンターなどで売られている安価な炭のほとんどはこの黒炭です。
インテリアとして 消臭効果として
備長炭をはじめ炭は、嫌な臭いを吸着し、お部屋を浄化してくれます。 また、ちょっとした工夫でさりげなくお部屋のインテリアに。自分だけの癒しの空間を創ってください。
また、消臭効果と共に除湿効果もあるため置き場所で目立つのが下駄箱です。
次いで多いのが冷蔵庫です。食品の近くに置くには、化学的な消臭剤よりも自然のもので出来ている炭の方が安心できるため使用しています。
また、私は季節外の衣類や寝具といった普段使わないものを仕舞う性格で、頻繁に押入れの中の物を取り出すことがありません。 そのため、空気が通る隙間がなくなるため、湿気がこもってしまい、カビが発生し、臭いの原因となってしまいます。そのためクローゼット・押し入れにも置いたところ嫌な臭いもしなくなりましたね。
消臭効果は 1ヶ月に一度天日干しをすることで炭の効果は永続的に持続するといわれているため嬉しいですね。
<豆知識>
以前、和歌山南部の温泉宿に泊まった時、設置された備長炭シャンプーとトリートメントを使った時、お土産に買って帰ったくらいとでも泡立ちが良かったのを覚えています。その後再度購入しようとその宿に電話したのですが、すでに営業しておらず通販でも探してみたのですが見つからず。本当に残念。
同商品ではないのですが、試しに紀州備長炭配合と書いてあったシャンプー・トリートメントを通販購入。炭の吸着力でさっぱりと洗い上げ、爽快なバスタイムを楽しめると書いてあったのですが、高いだけで・・・期待外れでした。
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