神社の長い階段にも実は意味があります。長い階段がある神社や寺院に参拝するだけでも(長い階段を登るだけでも)目標や夢が近づく効果があるとされております。
石段の多い神社や仏閣は、高台や山の上に建てられているが事が多く、その場所自体が神秘的で静寂な雰囲気を醸し出します。階段を登る過程で、自然の美しさと神聖さに触れられることが魅力です。
日本には昔から、尊敬するものを自分より高い位置に置く習慣があります。 神仏を見下ろすことは失礼にあたると考えますので、階段を長くすることで神仏は自然と高い位置に置かれます。
階段を登るとき。人は転ぶといけないので下を向いて歩くと思います。そのため自然に本堂・神殿に頭を下げて歩いていることになります。と聞いたことがあります。
今回、自身が体験した石段の多い神社仏閣を紹介させて頂きます。
京都 伏見稲荷大社
朱塗りの鳥居がトンネル状に、隙間なく立ち並ぶ千本鳥居は圧巻!延々と続く鳥居のトンネルを歩きながら、伏見稲荷の神秘的な空間を堪能してください
京都府京都市の伏見稲荷大社は、 1300年にわたって人々の信仰を集め続ける「お稲荷さん」の総本宮。 本殿から奥社の間の「千本鳥居」が有名ですが、 実はその先に、鳥居が並ぶ階段が続きます。 稲荷山の頂上、標高233メートルの「一ノ峰」までは 「1,276段」。道は階段の部分や石畳、山道など色々です。登山という感覚ではありません。整備されていて階段の段差も低め。ただ最後の階段はきつかったです。休み休みしながらだいたい一周して2時間ぐらい?
誰しも一度は行ってみたい伏見稲荷大社。訪れるなら千本鳥居は必見です。
香川 金刀比羅宮
四国・香川県の名所といえば、長い石の階段が続くことで知られる金刀比羅宮。
その金刀比羅宮の本宮は琴平山の中腹にあり、そこまでの参道は石段が続きます。その数はなんと785段。さらにその奥にある奥社へ行くには合計1368段の石段を上ります。
JR土讃線の琴平駅か高松琴平電鉄(ことでん)の琴電琴平駅から。
案内に従って10分ほど歩いて行くと金刀比羅宮への参道入口に到着。お店が立ち並ぶ表参道を歩いていくと、本宮までの785段の石段が目の前に現れます。
一之坂の途中、294段目にある石段の段数を示す石標。
しかし一之坂鳥居を越えて一之坂に入ると坂の角度がきつくなり、石段を上がる人の息も荒くなっていきます。まさに参拝者にとってここが最初の難関です。
一之坂から続く急な石段を250段ほど上がると、荘厳な雰囲気の大門が姿が見えてきます。
この大門から先が金刀比羅宮の境内となります。
でも、ここはまだ365段目。本宮までは石段が半分以上残っています。重要文化財に指定されている旭社が見えてくるとやっと600段強を上ったことになりますが、最後の最後に御前四段坂という手強い難所が待ちかまえています。
御本宮まで785段ある石段の最後の133段”御前四段坂”に「参拝する皆さんに幸せが訪れますように」と願いを込めてゴールドのプレートが設置されています。
途中、上の方から「がんばれ〜」と掛け声が・・頑張っているんだけど足が動かない(笑)
御前四段坂を上りきると、すぐ正面に本宮の社殿が現れます。785段の石段を無事上りきることができました!
また、本宮の高台横から奥社への参道が伸びています。石段の数は全部で583段ありますがさすがに疲れてお参りは出来ませんでした。
奈良 室生寺
女人高野と呼ばれる真言宗室生寺派大本山の寺院「室生寺」
室生寺の象徴的な建物が五重塔です。室生寺自体が山の中腹にあり斜面に沿っていくつものお堂が建っていました。金堂、そして本堂を過ぎて、一番上に建っていたのが五重塔です。さらに上に登ると奥の院があります。
今回は奥の院のご朱印が欲しくていってきました。
仁王門から奥の院へは700段の石段あるそうです。森林の中をすすむ感じでとても気持ちが良いのですが、足腰に不安のある方にはおすすめできません。最初は楽勝と思っていたのですが甘かった!階段の幅が狭く、段差が少し高目?もう修行に近い階段!登っても登ってもゴールが見えない石段の連続!足はガクガク・・どれだけ途中休憩したことやら(笑)
<豆知識>
書いているだけでも「かなりきつかった~」。今ではいい思い出として残っています。
飲料水は必ず持参を!
日本一の石段は、熊本県下益城郡美里町という場所にある金海山大恩教寺釈迦院に続く表参道(別名:御坂遊歩道)。標高240m地点からスタートし、標高860mで終着を迎える、長さ2.9km、3,333段の石段です。1980年(昭和55年)に着工し、1988年(昭和63年)に完成。それまでの日本一は、山形県の羽黒山にある2,446段の石段だったそうです。
是非挑戦してみてください。
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