「着物を高価買取り」とCMをよく見かけると思います。
今回、自身も眠っている着物を査定して欲しくて大手に依頼しました。
周りからは「恥ずかしくて言える金額ではない」とか「二束三文以下？」とか言われ、実際の金額までは聞きませんでした。どれくらい安いのか想像つかず、1万？5000円それとも1000円？
25枚を査定。帯5枚 その買取価格が低すぎてビックリ！開いた口が塞がらない！！
一枚の購入単価は高いのに・・・。理由はわかるけど・・もったいないと思ってしまった。
着物買取 価格の理由
着物の買取価格は、素材や着用歴で決まる様です。
ひとくちに着物といっても、正絹（絹100％）、麻、ウール、ポリエステルなど素材は様々。その中でも、絹の着物は「高級」とされ買取価格も高くなりますが、ウールやポリエステル等の着物は二束三文になってしまいます。
先ず、着用歴の有無でも買取価格は変動します。袖を通したことのある着物は当然のことながら「古着扱い」になってしまうため価値が下がってしまいます。
また着物を仕立ててから10年以内のものは、新品として扱われ査定も高値が付くようですが10年以上経過した着物は需要が低い。
加えて、現在では日本の着物離れも進み、全体的な着物の需要も低くなっている事も原因の一つです。
また、保存期間の長い着物は、カビや変色、虫食いのリスクが高くなってしまうため買取価格も安くなってしまいます。
また古いものだと、柄も今どきではなく需要が低いと取られる場合もあります。
私の場合も今どきの柄ではないと言われましたね（笑）
保存状態の悪い着物、サイズが小さい着物も買取価格が安くなってしまう原因の一つのようですです。
安い買取額にビックリ
ゴミとして処分するよりはいいと思い、着物25枚（正絹20枚・ポリエステル5枚）帯5枚（喪服用2点・名古屋帯3点）を大手の方に来ていただき査定。
一枚一枚見て瞬時に「買う・買わない」を振り分け、わからない時は本部に写真を送り必要か否かの連絡を待つ。
値段が付いたのが正絹のつけ下げ（刺繍あり）1枚と正絹の訪問着2枚だけでした。
他にも使用していない大島紬や小紋・喪服（帯未使用2点）と5回程袖を通した男性用着物一式も値段付かず（笑）保存状態も良かったと思うけど・・時代？
その着物の買取額がなんと1枚500円とはなかなか。想像できますか？
今は中古の着物も飽和状態？レンタルショップに売るとか言っていました。しみ抜きをしてくれるから安い？七五三用の着物は写真撮影をするフォトショップに売るとか。
そして今回1枚500円で買い取ってもらった着物は、太秦と言っていたので時代劇に？
帯は喪服以外は未使用でも名古屋帯はNGでした。
高く買い取る着物は、人間国宝の方の着物とか伝統工芸の着物かなと思いました。
持っている方はほんの一握りだと思いますが・・・。
そして「なんでも買い取ります！」はどの業者もほぼ嘘？と学びました。
今は着物需要が昔ほどないので、どうしても値段は安くなるのは理解できますが、「着物の高価買取なら」とCMで流されると、ちょっと期待してましたからね。
残りの値段が付かなかった着物22枚と帯5本、持ち帰ってもらえず。買ってもらえたのは正絹の着物だけ。それにしても思い出の大事な着物に全く値段がつかないと悲しくなってしまいますよね。古いから仕方がないと諦めました。
また未使用の小物もまとめて買い取って欲しかったのですがダメでした。
売れなかった着物は、NPO団体に寄付をしたり、ごみとして処分する方法がありますが、売れなかった着物は燃えるゴミとして自治体に回収してもらいました。
少しでも高値でと思ったけど時間の無駄だった。残念。
＜豆知識＞
せっせと和ダンスから出して未使用と使用済と分けて用意したのですが・・ガッカリな結果でした。飽和状態なんでしょうね。
着物は1枚だけでも高い買い物。呉服屋さんも売るだけの商売じゃなく、下取りもして新しい着物を買ってもらえる様なサイクルだといいですね。もう遅いかな？希望的観測（笑）
今回査定して頂いた会社の方は、親切な対応で査定していて良かったのですが、結局は着物高価買取とCMで流れていますが、実際は貴金属の買取がメインかも？
